僕は資産3000万円でのFIREを目指して資産形成をしていますが、
「たったの3000万円程度でFIREできるわけない。」
といった声も少なくありません。
というのも、一般にFIRE達成可能かを判断する上で多く用いられる「4%ルール」というものがあり、これに基づくと、仮に3000万円全てを運用に回したとして、その4%である120万円までなら年間に使用可能、すなわち生活費を月10万円に抑える必要がある、と考えられるためです。
日本の単身世帯における月の支出額は、平均で約18万円程度というデータがあるため、多くの人にとって月10万円での生活は厳しいという考えになるのも自然なことです。
しかし僕が3000万円でFIRE達成可能であると考えているのには、理由があります。
それは、僕にとっては月10万円あれば十分幸せな生活ができると考えているからです。
今回は、3000万円FIRE達成後の生活費について考えていきます。
想定生活費(月9万9382円)
まず結論として、全体的に余裕を持って見積もった月の生活費は9万9382円となる想定です。
具体的には以下の内訳です。
| 食費 | ¥25,000 |
| 住居費 | ¥35,000 |
| 水道光熱費 | ¥15,000 |
| 通信費 | ¥4,063 |
| 医療費 | ¥5,000 |
| 日用品費 | ¥3,000 |
| 交通費・交際費 | ¥4,000 |
| 娯楽費 | ¥6,000 |
| 税金・社会保険料 | \2,319 |
| 合計 | ¥99,382 |
|---|
一つずつ見ていきます。
食費(月2万5000円)
1日3食全て自炊する想定で、2万5000円として計画します。
会社員生活を送っている現在でも、食費は月平均2万円程度となっているので、より時間に余裕のあるFIRE後で2万5000円というのは個人的にかなり余裕を持った金額です。
食費を抑えるうえで重要だと考えているのが、メニューを固定化することです。
現在の食生活の詳細は、また今度記事にしたいと思いますが、簡単にまとめると以下の通りです。
朝:バナナ
昼:白米1合、低温調理した鶏胸肉120g、温泉卵2個
夜:白米1合、鯖缶、トマト缶100g、冷凍野菜150gくらい、温泉卵2個、納豆
間食:ミックスナッツ、冷凍ブルーベリー
夜は別のメニューの場合もありますが、基本的にはほとんど固定化されたメニューの食生活を送っています。
趣味で筋トレをしていることもあり、健康にはかなり気を使っています。
メニューを固定化するメリットは複数ありますが、まずは何より節約に繋がる点です。
基本的に大容量の商品を購入した方がコスパ的には良くなる点に加え、スーパーで買う商品が決まっていると迷わなくなるため、必要のないものまで買ってしまうリスクがほぼなくなります。
そして、購入した食材の使い道にも困ることがなくなることから、無駄なく使い切ることができて腐らせるリスクもなくなります。
また、身体の感覚が一定になるので体調管理しやすくなることや、たまに外食をしたときに非常に美味しく感じられることなど他にも様々なメリットがあります。
このような食生活を送っていると、「修行僧みたい」「我慢してそう」などと感じる方も多いかもしれませんが、節約という観点を抜きにしても生活レベルを不必要に上げないということは幸福度を下げないために重要なことです。
食生活において何を重視するべきか、というのは意外と考え方次第な部分なので、「毎日美味しいものを食べることが最重要」と当たり前のように考えている人は、それが本当に自分に当てはまっていることなのか、見つめ直してみてはいかがでしょうか。
住居費(月3万5000円)
FIRE後の住居については、以前こちらの記事で詳しく考えました。

FIRE後は、大阪府か大分県杵築市のどちらかに移住する予定です。
物件サイトで軽く探してみたところ、大阪府の場合は管理費込みで3万5000円程度で満足できる物件を見つけることができそうです。
会社員であれば通勤にかかる時間の短縮のために会社近くや駅近くに住むことが生活の質に直結するため、家賃は高くなってしまう場合も多いかと思いますが、FIRE後であれば通勤がなくなること、時間に余裕ができることから、交通の便を重視する必要は低くなります。
独身の場合は部屋の広さも必要ないため、満たしたい条件を強いて挙げるなら、スーパーやジムなど頻繁に利用する場所が遠すぎないこと、築年数が極端に古すぎないことくらいでしょうか。
この程度の条件であれば、3万5000円であれば十分です。
また、二つ目の選択肢として大分県杵築市の場合はもっと安く抑えることができ、月に1万5000円程度あれば十分そうな感触です。
後にも記載しますが車は保有しない想定なので、杵築市の場合は交通関連はある程度の覚悟が必要かもしれませんが、家の条件だけでいえばむしろ杵築市の方が広くて綺麗な物件に住むことができそうなほどです。
とはいえ、現時点では高めに見積もっておくべきだと思うので、大阪府を前提として住居費は月3万5000円として計画を立てます。
水道光熱費(月1万5000円)
正確な見積もりが難しい項目ですが、単身世帯の平均が1万~1万3000円というデータがある点を参考にし、自宅にいる時間が長いことを考慮して少し多めの1万5000円として設定します。
大阪府で生活する場合は、プロパンガスではなく都市ガスの物件を選択することも難しくないため、多少の節約を意識することも考慮するとおそらく1万5000円を超えることはないと思います。
とはいえ水道光熱費の極端な節約は生活の質の低下に直結するため、あまり意識しすぎない方が良いと思いますが、もし節約するとしたら、シャワー付きのジムを契約して自宅のシャワーを使う頻度を減らすことなどでしょうか。
通信費(月4063円)
通信費は、条件次第で以下の2通りを選択するのがベストと考えています。
①ゲームなどのために安定した高速インターネット回線が必要な場合(月3773円~4063円)
→Wi-Fi:GMOとくとくBB光(月3773円)
スマホ:日本通信1GB(月290円)or povo(基本料無料)
②高速インターネット回線が不要な場合(月3278円)
→スマホ:楽天モバイル ギガ使い放題(月3278円)
①についてはゲームのオンライン対戦などをする人で、安定した高速インターネット回線が自宅に必要な場合です。
Wi-Fiはその時々によってベストな選択肢は変わりますが、僕の場合はGMOとくとくBB光を契約しており、キャンペーンの減額により月額3773円となります。
もっと安い光回線も探せばありますが、僕の場合はオンラインゲームをするので、十分な速度を出せる回線の中から選ぶと最も安いのがこちらになりました。
また、通勤がなければ外出時の動画視聴なども必要ない方が多いと思いますので、スマホ回線については最低限でよいと思います。
必要であればプライムビデオやYouTubeプレミアムなど利用しているサービスのダウンロードを活用しましょう。
日本通信であれば月1GBが290円で利用可能です。
電話番号の維持+外出時の決済なや連絡など最低限の使用には最適です。
また、povoは特殊で基本料金0円で使いたい容量に合わせて都度トッピングを購入するスタイル。
電話番号の維持のためなら無料で使うのが最適ですが、トッピング購入を一切せずに使い続けられるのは180日間までなので、忘れないように購入する必要がありますが、最適解はこちらかと思います。
高速インターネットが必要でない場合は、②にすることでより節約できます。
スマホを楽天モバイルにすることで、いくら使っても最大料金は月3278円。
自宅でのPCなどの利用はスマホのテザリングにより同様に使い放題となります。
医療費(月5000円)
正確な見積もりが非常に難しい項目ですが、一応月5000円として設定しておきます。
少なくとも現在は月平均で5000円もかかっていません。
重病になった際は一気に跳ね上がってはしまいますが、高額療養費制度を活用することで月35400円を超えることはありませんので、資産を取り崩しさえすればすぐに困ることはありません。
その場合は、無事治った後には再就職することも視野に入れるべきでしょう。
とはいえ考えても仕方がない部分も多いので、ストレスのない生活を送り、食生活や運動習慣に気を付けることで可能な限り少なく抑えたいですね。
日用品費(月3000円)
日用品については、ミニマリズムの考え方を取り入れて最低限のもので生活することを意識すれば、意外と購入が必須なものは多くありません。
日常的に当たり前のように使用しているもの一つ一つに関して、「本当に必要なものか」「他のもので代替できないか」を考えることで安く抑えることが大事です。
現在の僕の生活では月に3000円も掛かっていませんが、余裕を見て3000円と設定します。
交通費・交際費(月4000円)
車は持たないので交通費は公共交通機関のみです。
交通費、交際費がかかるタイミングは、実家への帰省や友人との遊び・飲み会といったところでしょうか。
僕の場合は実家からある程度に近いところに住み、かつ頻度は年に2回ほどなので帰省関係の出費は年間でも5000円以内だと思います。
また、僕の目指す20代FIREはその特性上、友人のほとんどは仕事で忙しく頻繁に会って遊ぶことはないため、多くても1回1万円以内の出費が数か月に1回程度になると思われます。
したがって、年間4万円以内になるとは思いますが余裕を見て月4000円とします。
僕の場合はゲームという趣味の都合上、オンラインでも十分遊ぶことができる点も大きいかもしれませんね。
娯楽費(月6000円)
娯楽費は、僕の趣味の内で譲れない部分はジム代5000円と何かしらサブスク1つ約1000円。
ジムは無人の安い24時間ジムで十分なので、おそらく3000円代で探せるとは思いますが、具体的な物件まで決まっているわけではないので、近くにない可能性も考慮して念のため5000円として設定。
何かしらサブスク1つというのは、任天堂switchオンラインや、Amazonプライムなどです。
ここ数年は自宅での映画鑑賞が一番の趣味なので、基本的にはAmazonプライムの約月500円で十分です。
複数同時に契約する必要はないですが、ここでも余裕を見て月1000円としておきます。
税金・社会保険料(月2319円)
フルFIREを前提としているので、所得が一切ないとして考えます。
この場合、所得税・住民税が0円であるのは当然として、住民税非課税世帯となることにより国民年金は免除、国民健康保険料は7割減免とすることが可能です。
国民年金については全額納付した場合と比較して将来受け取れる金額が半額にはなってしまうので賛否はあると思いますが、きちんと免除の手続きさえすれば1円も払わなくても半額はもらえると考えるとかなりありがたい制度です。
国民健康保険は自治体ごとに異なりますが、今回は大阪市の令和8年の条件で計算してみます。
計算は以下の通り。
①医療分保険料:33908円(平等割)+1人×34990円(均等割)+0円×9.5%(所得割)=68898円
②後期高齢者支援金分保険料:10845円(平等割)+1人×11191円(均等割)+0円×3.06%(所得割)=22036円
③子ども・子育て支援金分:1人×(1745円+96円)(均等割)+0円×0.28%(所得割)=22036円
合計:92775円/年→7731円/月
合計(7割減免):27833円/年→2319円/月
急な出費や大きな病気があった場合はどうするの?
月の生活費をシミュレーションした結果10万円以内に抑えることができることがわかりました。
このような想定をしたときに必ずと言っていいほど挙がる意見が、
「急な出費にはどう対応するのか?」
「大きな病気があったらどうするのか?」
といったもの。
まず前提として、各項目で記載した通り、それぞれの支出に関してはしつこいくらいに余裕を持って見積もっています。
なので実際にはベースとしては資産3000万円の4%ルールを基準にした10万円よりもさらに低くなるはずです。
4%ルールの通りに支出をした場合、資産が枯渇する可能性は極めて低く、むしろほとんどのケースで資産は増えていきます。
ここで注意しておきたいのは、4%ルールの元になっているトリニティ大学の研究では既にインフレも考慮されているということです。
この点はあまりにも多く勘違いされている点で、経済関係を専門に発信をしている人ですら「4%ルールはインフレが考慮されていない」といった誤情報を流している方も多いので強調しておきます。
そもそもFIRE後でも多少は働いたって構わない
4%ルールは重要な指標ですが、あくまで過去のデータを元に考えたものであるうえ、債権を組み合わせている点や成功の基準を「資産が減らない」ではなく「資産が底を尽きない」としている点など適用しづらい点も多くあり、参考程度にすべきであるとも思っています。
僕としては、低資産でのFIREが無謀だと主張する人は、4%ルールの知識を身に付けること以上に念頭に置いておくべきことがあると思っています。
それは、そもそも「FIREしたからと言って働いてはいけないというルールなんてない」ということです。
なぜかFIREというと達成後は一切働かないことが絶対条件であるかのように扱われがちですが、FIREの目的は「働かないこと」ではなく「働かなければならないストレスから解放されること」です。
毎日決められた時間を仕事に奪われることはかなりのストレスになりますが、月に1~2回程度uberやタイミーなどで気軽に働くくらいであれば、ストレスどころかむしろ刺激になって楽しいくらいだと思います。
それすらストレスという場合でも、ポイ活やデータ入力など、少額を稼ぐだけであればストレスをどこまでも下げることだって可能です。
また、FIREが失敗しそうなときは働く、というだけの話でなく、ちょっと贅沢がしたくなったり旅行に行きたくなったりした場合も同様に、その時に必要な分だけ働けばいいです。
僕の場合はそれほど旅行も贅沢も好きではないのであまり機会はないと思っていますが、気分が変わることだってないとは言い切れません。
でも、そういう時でも働く苦労と天秤にかけてでも達成したいことなのであれば、その時になって働けばそれで解決するだけの話だと思うのです。
「そんな節約生活なら働いた方がマシ」という人は働くことに向いている
月10万円以内の生活について、僕にとっては満足できるということを理由込みで説明しましたが、多くの人にとってはこのような生活は、極端な節約をしていて楽しくないと感じるもの、であることは理解しています。
そういう人の多くは、
「そこまでして節約生活を送るくらいなら、働き続けたほうがマシ」
という感覚を持っているのだと思うのですが、僕の意見ではそういう人は働くことに向いているし、働き続けたほうが幸せになれると思っています。
これは全く持って批判や見下しなどではなく、このように考えられる人は良い意味で普通の人なのです。
実際世間の大半は3000万円を持ったとしても仕事を辞めるなんてことは考えませんし、働き続けている人が大半でしょう。
それは結局、「どうにかして仕事を辞めたい」という心からの渇望を味わっていないということであり、「仕事が本当に辛い」「このまま仕事をし続ける人生は考えられない」と思うほどは仕事が辛くないのだと思うのです。
僕のように「会社員という働き方から解放されたい」という気持ちが本当に強いならば、この程度の節約生活の不便さなど天秤にかけるまでもなくFIREを選択するはずです。
本気で仕事を辞めたいと思っているならば、1日も早く向き合うべき
もしも本当に仕事を辞めたいと思っているけれど、知識が足りずにFIREが選択肢に入っていない場合や、FIREは自分には無縁な話だと切り捨ててしまっているのであれば、一度資産形成や生活について情報を集め、向き合ってみてください。
自分にはどうせ無理だから、とFIREを批判する側に回るのではなく、しっかりと向き合えば誰でも実現可能であることを理解することが大事です。
僕のブログではFIRE達成までの過程を包み隠さず発信し、再現性の高い方法を示していきたいと思っているので、その助けになれば何よりです。
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